死亡保険はいくら必要か?

保険会社の営業員に保険のプランを相談すると、後日個々に合わせて作成した資料を持ってきてお決まりのグラフで説明してくれる。言うまでもありませんが、保障が手厚いのに越したことはありません。

死亡保険はいくら必要か?

「このグラフで見ますと、死亡保険は5000万円必要です。」

こんな説明をされればそうなのかなって思ってしまうのは無理も無いかもしれません。相手はプロですから。しかしです。死亡保険で5000万円必要なケースは稀です。妻と子供二人がいたとして、若くして主人が亡くなったとしても必ずしも死亡保険が5000万円必要だなんてことはありません。

まず、子供が大学に進学しなければそこまで必要ない場合が多いです。進学したとしてもそれが国立であったり、奨学金を利用したりと手段はいくらでもあります。それに日本には遺族年金という制度があります。保険屋さんは遺族年金の話なんてしない場合がほとんどでしょう。というよりは、若い人は遺族年金のことを分かっていない方がほとんどです。保険屋さんにしてみれば「しめしめ」です。

心配性で優しい人なら、十分な保障額がないと家族が路頭に迷って一家無理心中・・・と思う方もいるかもしれません。残された家族が木枯らし吹き荒れる中、雨風しのげず道を歩く姿が想像できてしまいそうです。しかし、現代の日本でまずそんなことはありません。ゼロとは言えませんが。少なくとも日本の社会保障制度をよく分かっていればいくらでも手立てはあります。

残された家族の人数にもよりますが、がっつり社会保障にお世話になりお母さんがパートをすれば、死亡保険は2000万円から3000万円程度でも十分無理なく暮らしていけます。お母さんの仕事がフルタイムであればさらに少なくてもいいでしょう。

photo by: Stew Dean

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