日本での最初の生命保険会社は明治生命(現:明治安田生命)だが、1947年に協栄生命が誕生して国内20社になるまでには、護国生命、日の出生命、京都生命、徴兵保険、北海生命、国光生命、東海生命、蓬莱生命、真宗生命、満歳生命、横浜生命、太平洋生命、愛国生命、大安生命など、わけのわからない名前の生命保険会社が、統合、合併、改称を繰り返してきた歴史があります。
そして日本の生命保険会社は、戦後は一貫して経営力が低い会社に足並みをそろえるぬるいかたちで進んできました。しかし外資系生保が次第に日本に上陸し始め、1973年アリコジャパン、1974年アフラックと競争は激化していきます。
国内生保の放漫な経営体質が仇となり、とうとう日産生命が1997年に日本の生命保険会社として初めて破綻した。それから東邦生命、第百生命、大正生命、千代田生命、協栄生命、東京生命、大和生命が次々と破綻しました。
日本人は生命保険の加入率が極めて高く、生保市場としては活気があります。日本の生命保険会社は資金力も豊富で投機的な動きを見せれば相場が大きく動くほどの力を持っており、海外のファンドなら「ジャパニーズ セイホ」で通じるくらいです。
そうでありながら、古くからの経営体質が改善できずにいる会社が多くあります。加入している保険会社が破綻しましたという状況だけは避けたいものです。
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ChicagoGeek