簡保や共済は安いけど・・・

家計の負担を和らげようと思うと、真っ先に思いつくのが保険料の見直し。貯蓄性の保険は掛け捨ての定期保険に、さらにはもっと掛け金の安い共済や簡易保険へと乗り換える人も出てきます。確かに保険料や掛け金が安いのは魅力的です。その上、共済の割戻金(民間保険の配当金にあたる)があると、安い掛け金は更に安くなります。

ところで、なぜ簡保や共済は安いのでしょうか?それは、民間の保険は、種類を選べば一生涯の保障額がフラットな保障を確保できるが、一般的な共済の場合は高年齢になるに従って保障額が先細りになり、最後は平均寿命まで届かない保障しかされないからです。つまり、死亡保障の保険金を支払うことが少ないので安くできるわけです。

それなら、若いときは安い共済で済まし、ある程度歳を重ねたら民間保険に乗り換えれば・・・という考えを持つ人もいるでしょう。しかしこの考え方も不経済的です。なぜなら、民間保険に切り替える年齢が早ければ早いほど、支払い終了時点までの合計保険料は早い加入の方が少なくて済むからです。また、歳を重ねれば重ねるほど、健康上の問題で簡単に保険に加入できるとは限りません。加入できるだろうとタカをくくっていたら謝絶、告知でごまかして加入したら後にばれて保険金を支払われなかった、こういった方は非常に多くいます。

簡保や共済は安いけど・・・

 

共済と並んで安いのが簡易保険です。(略して簡保)かつて簡保は、国が行っている保険事業でした。民間の保険会社がつぶれても、簡保がつぶれる事は絶対にないうえ、万が一、簡保がつぶれるような事があれば、それは国が救済してくれるという安心感がありました。ところが現実は厳しく、簡保が安くて安全だった時代はとっくに終了しています。いま簡保保険は、ある狭い範囲の年齢の人を除いてほとんどの人が、保険に加入すれば元本割れ(払い込んだ金額より、受け取る金額の方が少ない状態)する状態です。特に高齢者ほど簡保の信者が多いですが、これもまた計算すればすぐに判明することです。

じゃあ共済や簡保はだめなのかといえば必ずしもそうではありません。メインで加入している民間の保険に加え、保障を強化する意味で加入するぶんには効果的だと思います。

photo by: jelm6

スポンサーリンク


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>