近年、以外にも生命保険会社による保険金の不払いが多いそうです。これは保険会社が悪質という話ではなく、加入時の告知に問題があるという話です。
実は最近は加入時の告知が甘く、簡単に加入できてしまう保険会社が増えています。通常加入時はアンケートによる告知と合わせて健康診断の結果を求められ、それらを考慮して審査されるのが一般的です。しかし最近では簡単なアンケートのみで健康診断の結果を要求しない保険会社が多いです。
ならばと病気や体の不調を隠して加入しよう!と考えるかもしれませんが、確かにそれで簡単に加入できます。しかしそんなに甘くありません。
最近は保険に加入すると生命保険会社がその契約内容などを生命保険協会に登録する仕組みになっています。そして保険金の請求があった場合は「支払査定時照会制度」によって照会し他社で支払履歴があるかなど徹底的に調べられます。そこで問題が発覚すれば、もちろん支払を拒否されます。それどころか支払い続けた保険料を没収され解約に追い込まれるケースまであります。いずれも保険会社の正当な権利です。
つまり、入り口が広い保険会社は出口が狭く、入り口が狭い保険会社は出口が広いといったところでしょうか。厳正に審査がある保険会社ほど保険金の支払も迅速に行われます。
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Sara Björk