ソルベンシー・マージン比率とは、保険金に対する支払い余力という意味です。具体的には、純資産などの内部留保と有価証券含み益などの合計(ソルベンシー・マージン総額)を数値化した諸リスクの合計額で割り算して求めた数字になります。
ソルベンシー・マージン比率が200%を超えていればその会社は安心だ、といわれていたが、公表されるようになったのは1998年からで、それまでは非公開でした。同年4月からは、劣後ローン等の反映されない実質資産負債差額を監督庁の発動新基準に採用したためか、破綻が相次ぎました。
破綻した会社のソルベンシー・マージン比率は、東京生命は公表していた数字は370%だったが、新基準では190%、千代田生命の公表値は263%だったが新基準では158%、協栄生命のは210%だったが新基準では110%でした。
このように生保会社の情報開示はお粗末で、信頼できません。
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