定期保険とは?

定期保険=俗に言う「掛け捨て保険」です。最大の特徴は、若年時の月々の保険料が安いことです。しかしトータルで考えると、非常に無駄の多い保険です。

特に定期保険のなかで無駄が多くメジャーなのが10年更新。この10年更新がいかに損なのか実際に計算してみると、35歳の男性が1000万円の死亡保障を10年ごとに更新の定期保険で組み、88歳まで生きるとします。この場合、加入当初は月額2500円程度でなんとも魅力的です。しかし更新ごとにどんどん保険料が上がり、最終的には月額9万円を超える額になるのが一般的である。この場合の合計保険料(トータル)は約1200万円になります。

加入年齢と保障内容は同じにして、今度は1回も更新がない定期保険で計算してみましょう。この場合加入当初は月額12000円程度と割高に感じてしまいますが、合計保険料はなんと約800万円!かなりお得です。

しかし保険屋さんは儲けなくてはいけないので、更新が少ないタイプは勧めてくれません。若い時はお金もありませんし、確かに加入当初の保険料が安いと目がくらんでしまいます。

更新が少なければお得ですが、忘れてはいけないのがそもそも掛け捨てであることです。どうしても無駄が多くなってしまいます。

定期保険とは?

定期保険の保険料が安いのはせいぜい30歳代ぐらいまでで、それ以降は急ピッチで保険料が上昇していきます。定期保険を効果的に利用できるのは、終身保険などでしっかりと保障を確保して、その上で保障額が不足するようなら、短期間一過的に5年かせいぜい10年ぐらいまで、定期保険で保障を求めるような場合で、それはそれで良い方法です。あるいは年数を経るごとに減つていく子供の教育資金保障のために、15年満期または20満期の逓減定期(契約した加入保障が、経年とともに一定額づつ減つていく保険)を利用するのは、良い方法だと思います。

また、定期保険には普通の平準定期保険のほか、上記のような逓減定期保険や逆に保険金が増えていく逓増定期保険、さらには保険料の運用次第で保険金が増減する変額定期保険などがあります。ちなみに定期保険より保険料が高いといわれている終身保険では、1000万円のための保険料(しかも65歳で払い終わる保険)は、月に20160円で、支払う合計保険料は730万円。前述の例の定期保険で一番安い約800万円よりも約60万円も少ない支払いで済み、しかも一生涯の安心を得られる。さらに保険料を払い終わった65歳時に解約したければ、解約返戻金は約700万円あり、払った保険料と同等かそれ以上上回り、老後の生活にも役立ちます。

1000万円の保障を得た上に、解約すれば約700万円の貯金ができた事になる。保険料が安いと錯覚している定期保険では、終身保険のような安心を与えることは絶対にできません。

photo by: Tax Credits

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